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ボヴェ社 パスカル社長来店

10月19日ボヴェ社のオーナー社長パスカル氏が来店されました。 パスカル氏は、本来は時計とは無縁な業種のオーナーなのですが、 大の時計好きで時計収集家にとどまらず自ら時計のブランドまで所有するに至ってしまった経歴の持ち主です。 幸いにも今回じっくりお話をするチャンスに恵まれ、ボヴェの時計作りに対するこだわりが少し理解できたような きがします。もちろんコレクターとしてパティック・フィリップ バシュロン・コンスタンタン等は多数収集されています。 が、それが高じるとどんなに権威のある大御所ブランドにも飽き足らなくなり、 それを凌ぐ時計を作れないかとの考えから自ら時計ブランドのオーナーになられてしまったそうです。 パスカル氏の几帳面で妥協を許さない厳格な性格は人伝に聞いてはいましたが、 まずテーブルにつくなり目の前に置かれた私物を寸分違わぬようきっちり並べ直されたその几帳面さには 正直驚かされました。また妥協を許さぬ性格は、おそらく今までの保守的な伝統的ブランドでは叶わなかった 細部にわたるこだわりを実現するために自ら時計ブランドを所有してしまったことからも容易に推測することが できるのです。お話の中で、パスカル氏の「ボヴェ」ウォッチに対する基本的な姿勢は、 ムーブ・ケースの作り・彫金にいたるまですべてに最高の技術・品質を求めるため敢えて外部の、 しかもそれぞれの分野での最高の職人に依頼するのだと述べられたのは印象的でした。 また、来年発表予定の未公開モデル(写真を撮ることも許されませんでしたが) しかも特殊な機能のコンプリケーション(少なくとも数千万円以上はする)を目の前で操作し 丁寧に説明してくださいましたのには、一時計ファンとして感激の至りでした。 通常は、世界の中では取るに足りない一時計ショップとしての当店はせいぜいスイス本社が毎年発表するモデルを 国内に紹介し販売するレベルのものでしょうが、話に熱を帯びるにつれ反対にパスカル社長からある提案を いただいたのには少々驚きました。まだ発表することは控えさせていただきますが、 いずれ世界で一本の逸品をお目にかける機会があることでしょう。ご期待ください。