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「時計ビギン」で弊店での取材記事が掲載されています。

bigin2007年春号で【そろそろ気になる「次の時計」】(p66〜67)のタイトルで時計ビギン編集部 より取材があり、2ページにわたりコメントをさせていただきました。 9月10日発売の2007年秋号で【時計選びの王道、ウラ技 基本の「キ」】の中、〈時計ワード ローブの正解〉(P51)と言うタイトルの取材で再度コメントをしていますのでお時間があったら ご覧になってみてください。今回は紙面のスペースが1ページしかなく、十分なコメントが出来て おりませんので時計ビギン編集部にお渡しした内容をご紹介します。

時計ビギン編集部よりの質問は、秋に向け、現在読者所持率No.1〜No.3の時計の「次に買う ならこの時計」は?というもので、それぞれ3本づつ推薦する理由とともにお答えする内容でした。
■読者所持率No.1→ロレックス・サブマリーナ
■読者所持率No.2→オメガ・スピードマスター
■読者所持率No.3→ブライトリング クロノマット・エボリューション では、私のお薦めする時計は。それぞれ3本づつご紹介しています。

「時計ビギン 2007年秋号 アンケート」のお答え
【読者所持率No.1】ロレックス「サブマリーナ」
■ Q1のお答え
アラン・シルベスタイン
2007年ニューモデル「マリン20」
Ref.MV0302V
税込価格¥1,344,000円




【その理由】
ロレックス・サブマリーナは実用時計の王道として特に夏場は1本持っておきたい時計でしょうが、サブマリーナを選択した大きな判断要素として防水性に優れていること、ネイムバリューがあること、を満たすことにあるならば選択肢はさらに広がるでしょう。

【1】
2本目、3本目を考える時、もちろん同じ時計に飽きてしまったことも理由の1つでしょうが、男性の場合特に生活スタイルにより、また季節によって時計を着替えることはお洒落の重要なポイントです。また時計を着替えることで1週間の生活リズムの中で仕事とプライベイトでスイッチを切り替え気分をリフレッシュできるツールとしても大きな意味を持つでしょう。人が着けている時計を見るにつけ、なんとなくその人の背景にあるものがぼんやりと見えてくるものです。

【2】
では何故アラン・シルベスタイン「マリン20」なのでしょうか。
もちろん高価な時計を購入するのですから、そこにはその時計を選択するだけの理由付け、付加価値がもっとも大事です。

1.タフで取り扱いを気にすることなく常に身に着けられる時計でありながら、2つのバリエーションでわずか世界100本のみの限定生産であることはこの上のない満足となるでしょう。

2.人によりその人が持つ感性・好みはさまざまで、アラン・シルベスタインは必ずしも大多数の人に受け入れられる時計ではないのかもしれません。しかし、少なくとも世界の時計界が同じようなフォルム・機能に追随する中、アラン・シルベスタインのような独創的で主張のしっかりとしたブランドは、そのブランドが意図するポリシー(「機能は形態に従う」とのバウハウスの基本理念)を理解することにより特別愛着が湧くものなのです。

3.秋に向かい装いもダークカラーを中心にシックになるものです。特に寒さを身に感ずる季節になるとスティールのブレスは他人にも寒々しく感ぜられ、なんとなく違和感があるものです。「マリン20」は機能の表示に赤・青・黄の原色を使いながら、つや消しのチタンケースを使用することによりシックでありながら重厚感もかもし出しています。

4.ムーブメントや特殊な機能で勝負しようとするブランドが多い中、このブランドを知らない人にとってはアラン・シルベスタインをおもちゃっぽくて軽薄な時計だと感ずる人も少なくないでしょう。しかし、スイスの時計界では考えられなかったこの発想は、ばかばかしいまでにユーモアがあり逆に新鮮です。大手資本に支配されたムーブメントを前提にした真剣勝負の機械論議だけでなく、こんな観点からの提案もあっても良いのではないでしょうか。人と会うとき、なんとなく相手の時計が気になるものです。アラン・シルベスタインの時計は話題作りには事欠かないでしょう。

5.但し、スイスフラン・ユーロが高騰する中、日本での時計の価格がのきなみ値上げ改定され、ウォッチメーカーとエンドユーザーとの感覚のずれはもはや憂慮すべき深刻な状況にあります。多くの時計ファンが望む時計とは本来は30万〜50万円台の価格帯ではないでしょうか
■ Q2のお答え
グラスヒュッテ・オリジナル
「セネタ オートマティック」
Ref.100-08-05-02-04
税込価格¥766,500円




【その理由】
基本的には、2本目・3本目の時計は現在使用している時計とはまったく異なるタイプの時計を選ぶべきでしょう。場合によってはラウンドとスクェアであることもあり、スポーツウォッチとドレスウォッチであることもあるでしょう。大事なことはそれぞれの人が各々の生活シーンに合わせて時計を使い分けることです。

【1】
では何故グラスヒュッテ・オリジナル「セネタ オートマティック」なのでしょうか。 誰しも正装で出かける場面があるでしょう。スーツがユニフォームのビジネスマンはなおさらです。流行を追わず生涯使っていくシンプルでスリムな腕にジャストフィットするサイズの時計は是非とも持っておきたいアイテムでしょう。

【2】
人に誇れるようなグレードが高く、クオリティの申し分ない時計は実はそれほど多くありません。もちろん100万円以上の予算であれば話は別なのですが。恐らく、提案の「セネタ オートマティック」はケース素材がステンレススティールであることを除けばいわゆる伝統的な大御所ブランドと何の遜色もありません。むしろ、2つの香箱を備え55時間のロングパワーリザーブを実現し、更には回転を良くするためローターに21金を使うなど同価格帯では比較する時計が無いほどのハイクオリティです。 また、金無垢ケースよりも傷がつきにくく、日常使いには最適でしょう。
■ Q3のお答え
クレール
「アイコンエイト スケルトン」
Ref.I8SKA11
税込価格¥1,029,000円




【その理由】
今年のバーゼルフェアがそうであったように、相変わらずクロノグラフのオンパレードです。そこでこんなスケルトンはいかがでしょうか。

【1】
何故クレール「アイコンエイト スケルトン」なのでしょうか。古くより伝統的なブランドのスケルトンはムーブメント装飾の美しさを競いブランドの力を示す為の必須アイテムでした。当時はスケルトンと言えばドレスウォッチと言う固定観念があり、実際は使用にはなかなか耐えない観賞用の時計でした。機械式時計の本領はスケルトンにあります。100以上ものパーツが寸分狂い無く噛み合って時間を造る、まるで生き物のような神秘的な動きには思わず目を見張る物があります。近頃ではバックスケルトン仕様の時計が一般的ですが、全面スケルトンとなると話は別です。実はムーブを美しく見せるためには各パーツの彫りによる装飾、切り込みなど大変緻密で手間隙のかかる作業が必要です。

【2】
この時計をお薦めする1番の理由は、スケルトンでありながら100m防水と日常生活に耐えうるように作られており、スポーティでありながらドレスウォッチとしてスーツで着こなすことも出来、その神秘的なデザインは男の色気すら感ぜられるからです。