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アラン・シルベスタイン
【た】
耐磁性能:強い磁気を受けることで帯電が発生し、極端な進みなどのトラブルを起こす可能性のあるムーブメントを耐磁素材で覆うことにより得られる性能。
タイドグラフ:潮の干満を計測する、潮位計目盛のこと。
ダイバーズウォッチ:潜水用時計のことで、100m以上の防水性能が必要になる。
ダイヤル:文字盤のこと。デザインや素材は多彩。
タキメーター:平均時速に測定スケール(タキメーター)が付いたクロノグラフのこと。使い方は、例えば1kmの距離を車で通過する際の平均速度を知りたいとき、スタートと同時にクロノグラフを始動させ、1kmを通過した瞬間にストップボタンを押す。そのときにクロノグラフ針が指すタキメーターの目盛が平均時速となる。
脱進調速機:ゼンマイの動力は輪列で回転運動となるが、脱進機(ガンギ車+アンクル)がそれを往復運動に変換。調速機(テンプ、ヒゲゼンマイなど)が動力の瞬時の放出を抑え、その往復運動を一定の速度に制御し、それを再び脱進機に戻す。
WG:ホワイトゴールドの略。金6に対してパラジウム1を混合させた白色の金。
【ち】
チタニウム:略語はチタン。灰白色の金属で、軽くて強く、加工性、耐久性、耐触性に優れた素材。重さはステンレスの2分の1。また、金属アレルギーを起こさないという利点もある。
【て】
デイデイト:曜日と日付表示機構をもつモデル。
デイト:日付表示のこと。
デットストック:廃盤(製造中止)になったが、未使用のまま保管されていた在庫を示す。
手巻き:機械式のうち、リューズを指で回してゼンマイを巻き上げる方式のこと。ハンドワインディングともいう。
デュアルタイム:長・短針をもつ12時間の時刻表示文字盤を2面搭載し、各々が異なる2か国の時刻を表示できるものを指す。
テレメーター:秒速30万kmの光と秒速340m(常温の場合)の音の速度差を利用し、2地点間の距離を計測できる目盛。またはこの目盛をもつクロノグラフのこと。例えば、雷の稲光が見えた瞬間にスタートボタンを押し、その音が聞こえた瞬間にストップさせる。このときクロノグラフ秒針が指すテレメーターの値が、雷と自分とのおよその距離となる。
テンプ:天輪や天真、振り座、振り石などから構成され、そこに取り付けられたヒゲゼンマイとともにアンクルに伝わる反復運動を一定速度の振動に変換する、いわゆる調速を行う、ムーブメントの要ともいうべき部分。
【と】
トゥールビヨン:時計にかかるわずかな重力差から生じる姿勢差を自動補正する複雑機構。脱進調速機を収めたキャリッジが一定速度で回転し、重力の影響で各方面において平均化させる。トゥールビヨンはフランス語で渦巻きの意。
ドットインデックス:ドット形、またはラウンド形のインデックス。
トノーケース:樽型のケースのこと。
ドーム風防:風防がドーム型に盛り上がっているタイプのこと。サファイアガラスでドーム型を成型するには高い技術を要する。
トリプルカレンダー:月・日・曜を表示するカレンダー機構のこと。