HOME > 時計用語集
アラン・シルベスタイン
【に】
日常生活防水:日常における汗や雨、洗顔時の水滴などの水気の付着に耐えられる程度の防水機能のこと。基本的には3気圧防水(30m防水)程度を指す。
日差:時計の1日の進み・遅れの度合いを表す用語。機械式時計の平均的な日差は10〜20秒ほど。
【ね】
ねじ込み式リューズ:完全防水機構時計の基本となるツインロックのリューズのこと。リューズを押し込んで回すと、リューズ内とパイプ双方のネジ山が噛み合う仕組み。スクリューロックリューズともいう。
【は】
バーインデックス:棒状のインデックス。
歯車:ゼンマイの動力を回転運動で伝達するパーツ。その多くは増・減速も行う。
バーゼルフェア:スイスのバーゼル市で毎春に開催される世界最大規模の時計と宝飾の見本市。14世紀から行われていた「スイス工業展」に1931年、時計メーカーが参加したのが始まり。
パッキン:時計内部への水や埃の浸入を防ぐためにケースと裏蓋、ケースと風防、リューズとパイプの各接合部に使われるパーツ。素材はゴムなど。
バックル:ベルトやブレスレットの締め金具のこと。
バネ棒:ケースにベルトやブレスレットを固定するための棒状の部品で、伸縮するようにバネが内臓されている。
パーペチュアル:「永遠に」という意味で、通常は永久カレンダーのことを指す。
針:英語ではハンド。文字盤上も時刻などを指し示す針状のパーツ。
バルジュー社:1901年に設立されたムーブメントの会社で、早くからクロノグラフ・ムーブメントの性能の高さには定評があった。1983年にETA社に統合された。
パルスメーター:脈拍数計測が可能な目盛を持つ医療用クロノグラフ。目盛のそばに書かれた15、20、30などの基準計測回数をもとにして、スタートと同時に脈拍を測る。そして、基準計測回数に達した時点でストップボタンを押す。このときにクロノグラフ秒針が指す基準計測回数目盛が1分間の脈拍数となる。
パワーリザーブ:ゼンマイの巻上げ残量を表示できる機能のこと。これを表示できるインダイヤルを「パワーリザーブ・インジケーター」という。
バンド:時計を腕につけるためのベルトのこと。天然皮革ではカーフ(仔牛)、クロコダイル(ワニ)、リザード(トカゲ)、オーストリッチ(ダチョウ)、が主。他にも合成皮革、ウレタンなど素材は多様だ。なお、金属製のものはブレスレット(ブレス)とよぶことが多い。
【ひ】
ヒゲゼンマイ:テンプに装着された細いヒゲ状のゼンマイ。弾力があり、アンクルから伝達された反復運動を、その弾力を利用して一定の振動周期に変換し、テンプを動かす。
PG:ピンクゴールドの略。金3に対して銀+銅+亜鉛+ニッケル1の割合で作られる、赤みのある金。
尾錠:美錠とも書く。ベルト留めの金具のこと。中央の棒はツク棒という。素材、デザインはブランドによって多種多様。
ビックデイト:1の桁と10の桁を別々のディスクで表示する大型の日付表示機能。
PT:プラチナの略。白金ともいう。金と同様に非常に安定した金属であるため、時計のケースに使われることが多い。
【ふ】
風防:風防ガラスのこと。素材は、サファイアガラス(無機ガラス)、ミネラルガラス(無機ガラス)、アクリルガラス(有機ガラス)など。
プラスチック風防:プレキシガラス、またはアクリルガラスとも呼ばれる合成樹脂製の風防。低コストで生産でき、加工性と可視透過性に優れるが、傷つきやすく、変色することもある。
ブルースチール:高品質スチールに手作業で焼きを入れることで、青色の酸化皮膜を作った鋼のことで、美しい色合いと光沢感がある。
ブレスレット:金属製バンドのこと。略称はブレス。コマが3列なら3連ブレス、5列なら5連ブレスなどといい、列数が増えるとよりドレッシーになる。
【へ】
ヘアライン仕上げ:金属面に細かい毛髪状のラインを施した仕上げ。ステンレススチールや金のケース、裏蓋、文字盤、ブレスなどに施される。
ベゼル:ケース前面の風防の周囲に取り付けられた部品(多くは金属製)の名称。
ペルラージュ:ムーブメントに施される装飾の一種。金属の表面に旋盤で小さな円のパターンを重ねて刻んでムーブメントに立体感と高級感を与える。
【ほ】
ポリッシュ仕上げ:金属面仕上げの一種で、鏡面仕上げともいう。文字どおり鏡のような光沢があり、時計の外観に高級感をもたらす。